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睡眠障害
睡眠障害と聞くと、「不眠」を思い浮かべる方が多いかもしれません。でも実は、比較的長く寝ていても眠れた感覚がない、寝付きが悪い、途中で目が覚めてしまうなどの状態も含まれます。質の面でも十分な睡眠がとれていないと、身体が重かったり、日中に強い眠気を催したり、集中力が持続しなかったり、気分が落ち込んだり、少しのことでイライラしたりと、心身ともに日常生活に様々な支障をきたします。
そのため診断では、検査やカウンセリングなどを通じて、何が睡眠を阻害しているのか、その原因を特定することが大切です。
神経症
神経症は心の問題が原因で起こる精神障害の一つです。多くの場合は周囲の環境になじめないなどの不安感から精神のバランスを崩し、発症します。症状によって、不安神経症、パニック障害、強迫性障害、適応障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、恐怖症などに種別することもあります。
- 不安神経症
- 漠然とした過剰な不安感から、落ち着きがなくなったり、眠りが浅くなったり、イライラしやすくなったりします。また、身体面でも、動悸や息切れ、発汗、頭痛、めまい、吐き気、胃のむかつき、手足のしびれ、口の渇きなどの症状が出ることもあります。
- 強迫神経症
- 強迫観念から、同じ行動をくり返し行ってしまうのが特徴です。例えばコンロの火を止めたかが気になって何度も確認したり、汚れが気になって何度も手を洗ったりと、ささいな不安が頭から離れなくなります。
- 恐怖症
- 高いところ、閉鎖的な空間、尖ったものの先端、人との関わりなど、通常、人があまり気にしないものに対して過剰に恐怖を感じるのが特徴です。
自律神経失調症
自律神経とは、交感神経と副交感神経のことで、これらの神経は体内の臓器機能がうまく働くよう調整しています。自律神経失調症になると、この自律神経のバランスが乱れ、心身に不調をきたしてしまいます。
症状は、患者さまによって実に様々です。例えば、身体面では、動悸・息切れ、疲れ目、手足のしびれや痛み、頭痛、耳鳴り、胃の不快感や吐き気、便秘・下痢、筋肉の痛み、肩こり、生理不順、早漏・射精不能など。精神面では集中力や気力の低下、不安感、イライラしやすいなどが挙げられます。
うつ病
気分が落ち込む、食欲がない、気力がない、何をやっても楽しい・嬉しいと感じられないといった症状がうつ病の主な症状です。心理的な症状だけでなく、頭が重い・身体が痛いなどの身体的な症状を伴うこともあります。こうした症状に悩まされ、仕事や家事などの作業が以前のようにテキパキとこなせなくなったり、考えがまとまらなくなったりと、日常生活に支障をきたすようになります。なお、軽症の場合は、眠りが浅いなど、「症状」といえるほどはっきりとした不調がないこともあり、周りの人から理解を得られないこともあります。
うつ病の原因は人それぞれですが、環境が要因となることが多いとされています。例えば、家庭内や職場の人間関係トラブル、役職の変化、結婚や妊娠、失職や破産、家族など大切な身内との死別や離別、重い病気などがきっかけとなります。治療としては、休養と薬物療法はもちろん、患者さま一人ひとり異なる原因をしっかりとカウンセリングしながら、患者さまのペースで症状の改善を目指します。